「医療情報保全管理士®」は、医療機関における患者情報や医療関連データの保護に特化したセキュリティ対策の企画、実施、監視を行う専門知識とスキルを持つセキュリティコンサルタントに与えられる認定資格です。「医療情報保全管理士®」は、医療業界における情報セキュリティに関連する法規制、標準、ベストプラクティスへの深い理解を持ち、これらの基準に準拠したセキュリティポリシーの策定、リスクアセスメント、脆弱性評価、セキュリティ対策の実施、セキュリティインシデントへの対応計画の開発を行います。また、「医療情報保全管理士®」は、医療情報システムのセキュリティ強化に関する最新技術の適用、患者データのプライバシー保護、データ漏洩防止策、内部および外部の脅威からの保護など、医療機関における情報セキュリティ全般に関する専門的アドバイスを提供します。
【必要な知識とスキル】
■基本的な情報セキュリティの知識
- 情報セキュリティの基本原則(機密性、完全性、可用性)
- セキュリティ脅威と脆弱性に関する理解
- 暗号化技術、アクセス制御、ネットワークセキュリティの基礎
■医療情報システムの知識
- 電子医療記録(EMR)システムの構造と運用
- 医療関連データの標準規格(例:HL7、DICOM)
- 医療機関におけるITインフラ(クラウドコンピューティング、モバイルデバイスなど)
■ 法律と規制の遵守
- 個人情報保護法、医療情報の取り扱いに関する法規制(HIPAA、GDPRなどの国際基準にも対応)
- サイバーセキュリティ関連法
- 業界固有の規制と基準
■リスク管理
- セキュリティリスク評価と管理の方法
- インシデントレスポンス計画と災害復旧計画の策定
- ビジネス連続性計画(BCP)の理解
■倫理とプライバシー
- 患者のプライバシー保護とデータ保護の倫理
- セキュリティ監査とコンプライアンスの遵守
- 医療情報の倫理的な使用と共有に関するガイドライン
■その他
- セキュリティ監査、侵入テスト、脆弱性評価の実施
- セキュリティ情報とイベント管理(SIEM)システムの利用
- 最新のセキュリティ技術と防御策に関する知識
- 最新のセキュリティ脅威とトレンドに対する継続的な学習